海外での生活を円滑に進めるために、いくつかポイントがある。
なかでも、「買い物」は非常に重要なポイントである。
衣服、掃除用品、日用品、など普段から購入するものは多岐にわたるが、最も大きな比重を占めるのは「食料品」ではないだろうか?
自分の体は自分の食したもので形成されている。健康維持のためにも、毎日のちょっとしたストレス発散のためにも、食事とうまく付き合っていかねばなるまい。
今回は、プラハで滞在しているアパートの近所(といってもそこまで近所でもないのだが…)にある「テスコ」という店で買い物をしたのでそのレビューをしたい。
今回は食料品に焦点をあててみた。
スーパーの種類
プラハに多くあるスーパーは三種類。
- Albert(アルバート)
- Billa(ビラ)
- Tesco(テスコ)
オランダ系のAlbert。
プラハ付近に50店舗ほど展開しており、街でよく見かける印象だ。一番ノーマルなスーパーだと思う。
イタリア系のBilla。
比較的小さめの店舗で,少し良質といった印象。成城石井まではいかない。
そして、今回取り上げるイギリス系のTesco。
店舗数は3つの中で一番少ないようだが、食品はもちろん、衣料品、家電、文房具なども取り揃えており、スーパーと小さめのホームセンターが合体したような趣だ。
コンビニはある?
日本の素晴らしいところは、どんなところにも24時間営業のコンビニがあるところだ。買い物をするにも何でもそろっているし、チケットの発券や、コピーもできる。
暫く日本で実家を離れて生活していた時期があったが、総菜と冷凍食品には大いに助けられた。
あいにく、セブンイレブンやファミリーマート、ローソンといったコンビニはプラハに進出していない。
代わりに、6:00~23:00の間営業しているŽabka(カラフルな手提げかばんのロゴが目印)というコンビニのような店が至る所にあり、また、アジア系の方々が出している小さな食料品の店も多くある。
しかしながら、いずれもコピー機などは設置していないし、セブンプレミアム品質のお惣菜があるわけでもない。スーパーと同じような品を高めの価格で販売している。日常的な利用はあまりお勧めしない。あらゆる面で日本のコンビニの機能縮小版だと思っているとよいだろう。
兎に角、パンが安くておいしい。しかも焼き立て。
これは、スーパーに限った話ではなく、Žabkaなどでも同じである。日本のように工場で生産されたものが袋に入れられて店舗に並ぶのではなく、店舗で焼き上げたものが温かいうちに棚に並ぶ。
上の画像はTescoのものだが、規模を縮小してŽabkaでも同様にパンが売られている。
値段を見てみると、どれも100円以下で買えてしまう。(目安として、チェココルナでの値段を5倍すると日本円の値段とほぼ同じになる。)
しかも、タイミングさえよければ、焼き立てで手に入る。素晴らしいではないか。
ビニール袋が設置されているので、それをとり、パンを手でつかんで袋に入れる。トングを使う必要はない。そもそも、置いていない。
警告!
「安くておいしいパン。しかも調理の手間もかからない。ならば、パンばかり食べていればよいではないか。」
そのように考えていた僕は救いようのない阿呆であった。
一年間で体重が10キロ増えた。
もちろん、パンだけが原因ではないが、主な要因はパンだろう。
本当に、ドツボにはまってしまうのだ。
パンとの付き合いは十分気を付けてほしい。
難関!野菜の購入
プラハに滞在するようになって暫くの間は野菜を購入しなかった。
というのも、量り売りが一般的で、しかもチェコ語の機械を自分で操作して計量しなければならないからだ。
だが、一度挑戦してしまえばなんてことはない。野菜が購入できるのとできないのとでは、料理のレパートリーは大きく変わってくる。
以下から画像付きで解説しよう。
購入方法
ニンジンを例にとってみる。
時折、上の画像右側のようにパックで売られていることがある。しかし、これは日によって変わるのだ。量り売りしかしていないこともあれば、逆にパックでしか販売していないこともある。
今回買い物に訪れた際は、量り売り、パック、両方の形態で売られていた。
パックを買うときは、そのままかごに入れればいいだけなので、量り売りで購入してみよう。
- パンの購入と同じようにビニール袋があるのでそれに入れる。
- 画像のような機械が野菜売り場の近くにあるはずなのでそこにビニール袋に入れたニンジンを乗せる。
- 野菜を購入するので左から二番目の「Zelenina a houlby」を選択。
計量器のトップの画面はこんな感じ。因みに一番左の「Ovoce」は果物。
- 野菜の一覧からニンジンを選択。
- バーコードが入ったシールが印刷されるのでそれを袋に貼付
- あとはレジに持っていくだけ。
まとめると
- 袋に詰める
- 計量
- シールを張る
たったこれだけである。
最初は戸惑うこともあるかもしれないが、挑戦してみる価値はある。
何より、食生活が健康なものになるだろう。
また、日本のスーパーなどで見かける袋に入ったサラダも数種類売られている。こちらは既に洗浄済みなので、袋を開けてすぐに食べられる。
購入する際は、賞味期限だけはしっかり確認しなければいけない。古いものと新しいものが混ざって陳列されているのだ。
卵、だいたい割れてます
見出しの通りである。
卵は、割れているのが当たり前だ。
日本でよく見るような透明なパックに入れられて販売されてるのはプラハでは見たことがない。中身の見えない紙のパックに入れられている。
陳列されている10個入りの箱を開けると、だいたい一つは割れている。
なので…
卵を購入するときは必ず中身を確認しなければいけない。包装されていない限り、開けても問題ない。
経験上、10パーセントの確率で割れている。むしろ一つも割れていないパックの方が珍しいのだ。
ただ、上の画像のように包装されていて箱を開けて確認できないものもある。その場合でも横から卵を確認できるので、割れていないものを選ぶ。
今回は全部無事であった。
日本の食品は高い!高すぎる!
故郷から遠く離れていると、和食が恋しくなる方もおられよう。しかし、そんなに大量にスーツケースに食材を詰めることはできない。
ならば、現地で調達することはできないのか?
結論から言えば、プラハでも日本の食品は入手可能である。
しかし、日本人の我々からすればあり得ないほど高額だ。
上の写真3枚はどれもTescoの日本食コーナーである。
醤油が500円…。インスタントの味噌汁が一杯300円…。豆腐一丁500円…。
エスニック食品専門店に行けばもう少し種類も豊富で値段も控えめかもしれないが、やはり高いだろう…。
日本食は、あくまでも特別な日に食べるご馳走としてとらえて、普段は現地の食材で対応するのがいいだろう。
袋詰めはスピード命!
お目当ての物がすべてそろうとレジへ向かう。
これでやっと買い物も終わりだ…などと悠長に構えている暇はない。
IKEAに行ったことのある人ならばこのスタイルのレジを見たことがあるだろう。
ベルトコンベアに商品を置き、「自分の商品はここまで」という目印になるバーを最後に置く。
Albert Billa Tesco 3つともこのシステムだった。
自分の会計の番が回ってきたら、ここからあなたの決断力が問われる。
レジを通した商品が次々と流れてくるので、それをどんどんカバンもしくはレジ袋に詰めていかなくてはいけない。
日本では、「お金を払う前に商品をカバンに入れるのはマナー違反」という風潮があるが、プラハ、いや、ヨーロッパではそのようなことは気にしなくてもよい。
これまた日本と違うところであるが、レジのおばちゃんはお釣りを出すのを嫌がる。後ろの人が待ってるからと焦る必要は全くない。時間をかけて小銭をたくさん出していい。
小銭を出そしてちょうどの金額を払おうと思っているのであれば、大きなお金からではなく小さいお金(一の位の小銭)から出す。先に札を出してしまうとその札だけで会計を済ましてしまうことがあるので注意。
まとめ
- Tescoは何でもそろう。
- プラハにコンビニはあるがスーパーの機能縮小版で値段も高めで、普段使いには不向き。
- パンは安くておいしいが食べすぎには要注意
- 野菜は基本的に量り売り。計量してからレジへ。
- パックで売られている野菜もあるのでそれもうまく活用。
- 卵は中身を確認して購入。
- 日本食は購入可能だが、べらぼうに高い。
- 会計の時は小銭を出すと喜ばれる。
- レジを通した商品が次々流れてくるので素早く袋詰め。
普段食べる食材についてはまだまだ研究中である。これからも積極的にリサーチをしていこうと思う。
最後に…パンは食べすぎないように!
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